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指先から広がる世界

ミーハーゆるをたの下手くそな文章。(twitter@Lime_a08/@Lime_a06)

映画『ピンクとグレー』観て来ました

『ピンクとグレー』初日に観てきたので感想、考察です。

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原作は未読。

予告を見た段階でおもしろそう!とは思っていたけど、思っていた以上におもしろかった。ほんとに、観終わって素直におもしろかった!って思った。ここ最近見た映画の中ではいちばん好きかもしれない。エンドロール中に物語に浸れる感覚もまたよかった。私は、原作を知らない状態で映像作品として楽しめてよかったと思う。きっと、原作を知ってたら比較しちゃうだろうし。*1もちろん、原作を知っていたらそれなりの楽しみ方ができただろうけど。

 

「開始62分の衝撃」には見事にやられた。ただ、その意味がわからなかったら本当にわけわかんないと思うし、不完全燃焼で終わってしまうと思う。私もすぐにはわからなかったし、終わってから周りの女の子が全く把握してなくて友達に解説してもらってるのも見た。すべてわかったうえでもう一回見たいと思ったし、小説ではどう描かれているのかすごく気になるので、原作も読みたい。

中島裕翔も菅田将暉も、2時間の中でいろんな演技をしていて、ファンの人は絶対楽しめると思う。とくに中島裕翔の印象は私の中ですごく変わったなーと思う。俳優なんだなーと感じた。やっぱりアイドルの印象が強かったから、なおさら。こう、普段とは違うグッと惹きつけられる演技を魅せられてハッとする感覚も好き。自担のそんな姿を見るのって嬉しいことだと思うからうらやましいな!

劇場で見るのをおすすめしたいです!!

 

ネタバレにならない感想というと、中島裕翔が歌うシーンで泣きそうになってしまった。こんなきれいな歌い方するんだ…と惚れ惚れしてしまった。

あ、あと話題になってたラブシーン?私は特に良いとも悪いとも思わず…(笑)原作がどうだかは知らないし、なくても問題はなかったと思うけど、あのシーンの彼を印象付けるには良かったと思うかな。

 

ほんとになにか言うとネタバレになりそうで怖い。原作読んでない人でこれから観に行く人はネタバレを踏まずに観に行ってもらいたい。

 

pinktogray.com

 

 

と、言うわけで、以下ネタバレ。しばらく畳んでおきます。

 

 

 

 

 

 

 

※以下内容、演出のネタバレ、考察を含みます。まだ観ていない方はバックしてほしいです!また、私自身の解釈ですので、あたりまえですが実際どうだかは知りません!原作は未読です。

 

 

 

 

 

 

とりあえず、自分で整理したかったので、図にしてみた。

 

 

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間違ってないかな。字が汚いのは許してください。映画全体では119分なので、62分で“世界が変わる”となると、ほぼ半分で変わってることになる。

 

つまり前半は、中島裕翔が演じる「河田大貴(芸名:河鳥大)が演じる白木蓮吾」と、菅田将暉が演じる「役者・成瀬が演じる白木蓮吾」

後半は、中島裕翔が演じる「河田大貴(芸名:河鳥大)」、柳楽優弥が演じる「鈴木真吾(芸名:白木蓮吾)」。そして菅田将暉が演じてるのは「役者・成瀬」、となる。

 

私自身この“仕掛け”を理解したのは、大貴が「特集インタビューの完パケ」を家で見ているシーンの時。もちろん「撮影終了でーす!」ってなったシーンでもすぐ考えたけど、まさか…と思って考え直した。

これで終わりだったら夢オチと変わらないけど、そのあともきちんと大貴の人生が描かれていて、むしろそっちがメインなんだと思う。観る前は白木蓮吾のほうが主人公だと思っていたけど、観終わってから考えると、河田大貴が主人公なのだなと思った。

最初からずっと大貴目線だったのにも納得。前半はまだ、蓮吾が主人公なのに大貴目線なのか~って思ったけど、そりゃそうだわ。

 

この映画での「白木蓮吾」は、大貴が見ていた「白木蓮吾(鈴木真吾)」だから、結局本当の蓮吾の姿はなにもわからないということだよね。成瀬が、できた映画を見た後、「実際はどうなの?」って言っていたのは、冷やかしだとか、からかっているとかではなく、成瀬自身が大貴とは違う世界から見ていた蓮吾の印象が、大貴の印象とは違っていて、本当に違和感を持ったということかもしれない。けれど、実際どうなのかはわかっていない。

わかってることは、「姉と同じように死にたかった」「姉と同じ景色は見れなかった」みたいなことを言ってたから、イコール「姉と同じ景色を見たかった」ということだけ。姉が死ぬことをわかっていて、なおかつ自分も同じように死にたいと考え努力して…。ちなみにこの件が、実際の蓮吾と劇中での映画での蓮吾との違い。

 

大貴が蓮吾の部屋に行き自殺未遂を図った後に蓮吾と話すシーンはとっても印象的で、ちょっとうるっときてしまった。蓮吾が大貴を抱きしめて、そこで大貴に色が戻る。「ごめん」ってつぶやいたのは、「白木蓮吾」ではなく、「鈴木真吾」なのかな…とも思う。

この「ごめん」ってどういう意味なんだろうか。単純に「死んでごめん、それによって苦しめてごめん」って意味だけではない気がする。というか、なんで謝ったんだろう。

それに、その前に、蓮吾が言っていた「お前が(その遺書を)選んだんだ」っていうのは、「有名になる、売れる、それによって苦しむ」ってとこまで「選んだ」って意味だったんだろうと解釈した。だったら他の遺書にはどんなことが書いてあったんだろう、別に有名にならない選択肢もきっとあったんじゃないかと思う。

もともと芸能界を夢見ていて、少なからず蓮吾に嫉妬していた大貴はその選択肢を選んだ、と考えられると思う。

 

…いろいろ考えたけど、これが自分の中でつながった瞬間がまさに最高に楽しくて面白いと思った。久しぶりにこんな映画を見た気がする!

 

光と影のコントラストの強さにずっと引き付けられっぱなしだった。蓮吾と大貴、現実と物語、過去と現在…どれもハッキリとしていた。私はそう並べられたときなんとなく、暗いほうに惹かれてしまう。だからこうやっていろいろ考えるのもとっても楽しい。蓮吾はどんな闇を抱えてたんだろうなあ…。

そして、光がピンク、影がグレーなのだと私は解釈した。62分後、映像から色が消えた。それまで大貴は蓮吾を演じていたから色がついていて、演じ終わったから色が消えたんだと思った。

そのあと色が戻ったのは、単純に大貴の中での気持ちの変化…みたいなものかと。…難しい。

 

そして最後、大貴の「しょーもな」という台詞。あらためて考えてみるとよくわからない。なにが?と考えたら、蓮吾の死の理由が、もしくは、物語のすべてが、か。

でも、最後の最後のこの台詞で、すとん、と腑に落ちた。なんとなく、納得したんだ。

 

でも考えれば考えるほどわからなくなってくるから、やっぱりもう一度観に行きたいなあ!

 

 

以下そのほかの感想。

・ゲスい菅田将暉最高だった。

・大貴が週刊誌に撮られた件は、成瀬とサリーを演じてた女優(役名思い出せない)が仕組んだことって解釈でおk?

・てかほんとにこの人がサリー演じてたのかよ…なんでオファーされたんだ…って感じ

・学生時代の真吾、大貴のシーンは青春映画って感じでとてもよかった。大好き。

加藤シゲアキくんのファンのひとの感想が知りたい!

 

 

以上です。ありがとうございました!

 

 

今年も映画感想と現場記録を中心に自分の考えをまとめる練習も兼ねて綴りますのでもしよければまた見に来てください。

*1:どんな作品であれ、結局は「原作」が至高だと思う