こないだのVS嵐の感想を先に書こうかな~…とも思ったんですが、こっちを早く書きたかったので書きます。
「新撰組比翼録 勿忘草 第伍巻 沖田総司」の感想の続きです。
前回はこっち。
勿忘草比翼録 沖田さんを聞いた話(1) - 指先から広がる世界
今回は、Disk2からです。
以下ネタバレです。台詞とか詳しく書いているので、読むのは自己責任でお願いします。
また、シチュエーションCDというものがわからない方や興味のない方は読むのをやめておいたほうがいいと思います。
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【七、掌の虚無】
沖田さん確実にだんだんと体調が悪くなってる。
1年経って、少し成長してる下女ちゃんに対して、自分は何も成長してないって言う沖田さんがすっごく切ない。
トラック2で、餅つきをしている場面と対比されてるんだと思います。
「ええ、君じゃだめです。だって僕は君を幸せにできない。…そんな男は君のそばにいてはだめでしょう?ふさわしくありませんよ」
「君が手に入ったところで何だというんです!僕は君を支えていけるほど長く生きれないんですよ!」
血魂録トラック5と重なりましたが、言い方は荒いけど、下女ちゃんのことをすごく大切に想ってることが言葉に表れていて好きです。
【八、枯れた先に】
夜桜を見せるために、下女ちゃんが沖田さんを連れ出す場面。
ここも、トラック4で桜を見ることができなかった場面と対になってるんだと思います。
血魂録の花火の話をまた思い出してしまって、血魂録忘れるとか言って全然忘れられてないじゃんと少し反省。
このあと沖田さんのモノローグで話が進むんですが、こういう描き方をするCDを聞くのが初めてで、少し新鮮でした。
主人公の台詞を聞き返す形で進めていくのはよくあるけれど、台詞をまるっとモノローグとして話すというのは初めて聞きました。
下女ちゃんが強くて健気で素敵。
【九、巡る季節】
「思えばずいぶん、君にはつらく当たったと思いますけど…、君は、まだ僕の世話役を続けたいんですか」
医者にかかった帰り、迷わず答える彼女に、それがうらやましいって言ったり、本当に自分は桜(のようにまた枯れてもまた美しく咲けるよう)になれるのかと言ったりして、このあとのことをずっと考えていたんだなー、と、二回目聞いて気づきました。
綺麗に伏線はってるんだな…。
【拾、希求】
別の日、下女ちゃんが仕事を終わらせて沖田さんの所に行くと、彼女に話をする前に、近藤さんと話をするから少し待っていてと彼女に言います。
きっと待ってる間はすごく不安だったんだろうなと思います。
私自身はわりとわくわくしてましたが。
「今し方、近藤さんにお暇をいただいてきました」
彼女の言葉をきっかけに、療養を考えるようになったと。
「これから、一時とはいえ、僕は新撰組を離れます。本当なら、君は、僕が帰るまでの間、下女として、毎日僕の部屋を掃き清めてくれなければいけません。…だけど僕は、君についてきてほしいんです」
むしろまた待ってろと言われたらどうしようかと思った…。
「僕は、この先も君と一緒にいたいです」
このあと、彼女に自分の気持ちを穏やかに話す沖田さんの言葉を聞きながら布団の中でにやにやしてました。
「いずれ君をひとりにしてしまうとわかっていても、せめてそれまでは、精いっぱいの幸せをあげられるようにと、努力するつもりです。君を幸せにするのは、僕でありたい」
「だから、これからも僕のそばにいてよ」
「まあ、君は断らないってわかってましたけど…。それでも、緊張しました」
「嬉しいものですね」
言葉が優しくて、柔らかくて、温かい。
にしても素敵なプロポーズ…!
【拾壱、湯遊び】
サンボイ3の場面。タイトルでお察し。
というかもうここはボーナストラックじゃないかと……。
別に無理してそういうシーン作らなくていいんですよと思ったりしましたけど、まぁ、かといって無かったら怒ります。
最初から最後までずーっといちゃいちゃしてる。
よく年齢制限をかけないなー…と毎度毎度思います。
「直接的な言葉使わなきゃ大丈夫!」って感じのRejetさん嫌いじゃないですよ。
「君と二人きりで湯に浸かってみたかったんですよ」
「君が幸せだってことはとっくにわかってますよ」
「僕ですか?…そうですね…あまり幸せじゃありません。だから君が、もっと僕を幸せにしてください。君が欲しいんです」
「僕をここまで夢中にさせるなんて、大したもんですよ」
その台詞そっくりそのまま返したい。
もう甘くって!とても!
彼女と二人で入りたいからわざわざ人気のない場所を選んだ沖田さんさすがです。
それでもここまでまだ好きだとは言わないので、いつになったら!と思ってました。
トラックあと一つしか残ってない。
【拾弐、どちらか一つ】
道の途中で風車を見つけて、荷物から前に沖田さんからもらった折り紙の風車を出す下女ちゃん。
彼女は、一緒に風車を折って、お互いに持ち合えばいいと提案する。
で、それはやっぱり贈り物だと。
一緒に風車を折るというのは、血魂録の世界ではできなかったので、ぜひかなえばいいなと思います。
「ただ僕は、次は別の贈り物をしようと考えていたんですけど、君がまたそんなものでいいというなら、やめておきます」
「そうですね…、二つ候補がありました」
「一つは…、遅ればせながら、櫛と、もう一つは…、『愛している』という言葉です」
どっちもください。
遅ればせながら、の言い方が可愛くて好きです。
にしてもそんな選べとかもったいぶらないでどっちもください。
「でも君は、折り紙の風車がいいんですもんね。せっかく考えていたのに残念ですけど、やっぱり相手が望むものを送るのが一番ですからね。今の二つはやめることにします」
「どうしてそんなににやにやしてるんですか…気色悪いですよ」
ごめんなさい。
「いつも笑顔でいてくれるお礼に、贈り物はふたつにしてあげましょうか」
「でも、そのうちのひとつは僕が選びますけど…。…ほら、耳を貸して」
「君を愛してます」
血魂録のときの言葉は、苦しかったけどこれは穏やかでとにかく優しくって柔らかくって、すっっっごく良かったです!
あと音楽消してくれてありがとうございます。
愛してるって言ってくれたの結局ここだけですね。
だからこそすごくいいシーンだなぁと。
というか、言うタイミングが欲しかっただけじゃないですか かわいい。
布団かぶって顔押さえながらごろんごろんしてました(気持ち悪い)。
すっごくよかった…。
道の途中で櫛買ってあげて、お風呂上がりにでも一緒に折り紙折ってあげるんでしょうね かわいい……。
ここまで聞きながらいろいろ考えて、逐一感想忘れないようにと思ってたんですが、ここと次のフリトで全部飛びました。
それと、ここを聞くと、血魂録にちょっとは戻れないなぁと思ってしまいました。
別に悲愛は嫌いじゃないんですけど、つらいからね…。
「だからこのさきもずっと…、僕のそばにいてくださいね」
二人ともずっと幸せでいてくれ。
【フリートーク】
黙秘録のも、血魂録のもとっても好きなんですけど、これもまた楽しかったです。
「3作並べて見るといちばん優しいCD、というか、作品かな、と個人的には思っています」
まさにこれだと私も思います。
話が優しい。Rejet作品でこんなに心穏やかに、というか、身体に力を入れずに聴けたのは初めてだと思います。(普段の聴き方が悪いのかな…)
質問:演じられたキャラクターに一言ください
「身体治ってからいちゃいちゃしろよ」
これはもうほんとにうわぁぁぁって…。ダミヘの使い方がうまい…。
別にこれ聞いて鈴木達央に堕ちたりなんてしてないですからね。
こんな感じでおしまいです。
「君ってホント、バカですよね。僕が素直に好きとでも言うと思ったんですか?」
サイトに書いてあったこの台詞、本編ではなかったですね。
聞きたかったなー。
血魂録を聞きながら、「いいから早く好きだって言ってよ」という感想を持っていた私が、血魂録を聞き終わって比翼録の公式サイトにいきこれを見て、「あ、うん、はい、そうですよね…ッ」と心を折られそうになったんです。
聞き返しながら台詞を書き起こしていたりしたら忘れてたんですが、何曲か新しいBGMがあったのがうれしかったです。どれもきれいでいいですよね。
全体的に、場面ごとや血魂録との対比がきれいでいいなと思いました。
長く生きれないのは本当でしょうけど、出来るだけ長く、彼らが幸せでいてくれたらいいなぁぁと思います。
一瞬一瞬を大切に、と。
血魂録と比翼録なら、やっぱり血魂録のほうが好きだなと思ったんですが、幸せなほうを見てしまったら、やっぱり戻れないかもしれない…うーん。
聞いてるうちに印象は変わってくるかな。
私の友達なんかは、悲愛が好き!!と言ってたりするので、そこは人それぞれじゃないかと思います。
普段追いかけているジャンルじゃないし、感想を文字に起こしてどんなふうになるだろうと、自分でも不安だったんですが、すっごく楽しかったです!
私自身、CDを聞き終わってからブログを検索したり、ツイートを検索しては、画面に向かって「そうそう!」と叫びながら共感するのが楽しかったので、もしそんなふうに読んでもらえてたら嬉しいです。
このあと、勿忘草シリーズの他の巻は、たぶん聞かないと思います。
沖田さんとのお話を上書きしたくないし。
全て別物だとわかってはいるんですけど、どうしても比べてしまうところがあるので…。
斎藤さんは一応血魂録まで聞いてるので比翼録も聞くかもしれません。
まぁいつもこう言いつつもツタヤでしれっと借りていたりするんですけどね!
またシチュエーションCDを聞いて、気が向いたらこうやって記事書きたいと思います。
自分の感情、感想を文字にして書き起こすのはすごく難しいですね。
言葉の使い方とか、語尾とか、統一感のない文章になってしまったかと思いますし、にわかが書き散らしただけなので、石投げつけられないか心配です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!!